「嫌いになったわけじゃないと振られたんですけど、それでも別れるのはどういう心理からなんでしょうか?」
「嫌いになったわけじゃないと振られた場合でも冷却期間は必要ですか?」
このような質問をいただくことがあります。
「嫌いになったわけじゃない」と振られるケースはかなり多いです。
でも、そう言われても、なかなか納得ができないと思います。
- 嫌いになったわけじゃないのに、どうして別れるのか?
- その場合も冷却期間を置いたほうがいいのか?
あなたも気になっているのではないでしょうか。
この記事では、「嫌いになったわけじゃない」に隠された相手の心理と冷却期間の必要性について解説しています。
「嫌いになったわけじゃない」に隠された心理とは?
「嫌いになったわけじゃない」と振られた場合、基本的には、「嫌いになったわけじゃないけど、好きな気持ちがなくなった」ということだと受け取っていいと思います。
よほどひどいことをしない限り、好きだった人のことを嫌いになることはありません。
それなのに別れるカップルがいるのは、恋人に対して好きな気持ちがなくなるからです。
「好き」と「嫌い」の間には、「好きじゃない」「なんとも思わなくなった」という感情が存在します。
元彼や元カノが別れを選んだのも、そんな感情からだと思います。
「嫌い」と「嫌(イヤ)」は別物
恋人のことが好きじゃなくなり、別れようと思うのは、「嫌(イヤ)」という感情が芽生えるからです。
元彼や元カノも、何か理由があってあなたのことが嫌になったり、付き合い続けることに抵抗感が出てきたりしたから、別れを決意したんだと思います。
でも、だからといって嫌いになったわけではありません。
「嫌い」と「嫌(イヤ)」という感情は全くの別物です。
恋人のことを嫌いになることはなくても、嫌(イヤ)になることはあります。
「嫌いになったわけじゃない」という理由
- 「好きじゃなくなった」
- 「嫌(イヤ)になった」
これは、ほとんどのカップルの別れに当てはまることです。
「嫌いになったわけじゃない」と口にするかどうかの違いだけです。
では、なぜわざわざ「嫌いになったわけじゃない」と言うのか?
それには以下の可能性が考えられます。
- 「好きじゃなくなった」と言えばあなたのことを傷つけてしまうから
- 別れるとはいえ、好きだった人のことを悪くは言いたくないから
- 好きだった人の人間性や人格は否定したくないから
- 自分が悪者になりたくない、責められたくない、嫌われたくない、という気持ちがあるから
最後の優しさか、自分の保身のためか。
そのどちらかだと思います。
好きな気持ちが残っている可能性もゼロではない
「嫌いになったわけじゃない」と言う人には、まだ好きな気持ちが残っている可能性もゼロではないと思います。
- 好きなのかどうか、自分でもよく分からなくなっている
- 好きな気持ちはあるけど、このまま付き合い続けるのは違うと感じている
- 自分の選択が正しいのかどうか自信はないけど、別れたほうがいいような気がしている
こんな心境の人もいるはずです。
そしてそんな人は、もしかしたら気持ちが変わるかもしれないから、よりを戻したくなったときのために、「嫌いになったわけじゃない」と言って予防線を張ることがあります。
嫌なところを挙げて相手を否定し、復縁はありえないと受け取られることを言ってしまえば、よりを戻したくなっても言い出しにくくなりますからね。
でも、「嫌いになったわけじゃない」と言っておけば、多少は戻りやすい状況を作ることができます。
嫌いになったわけじゃないのに別れる理由
嫌いになったわけじゃないのに、どうして相手は別れたいと思ったのか?
それには以下の理由が考えられます。
嫌なところがあって耐えられなくなった
嫌いにはなっていなくても、恋人に嫌なところがあれば別れを考えるようになる人が多いです。
そして、嫌なところに耐えられなくなったら、これ以上は無理だと感じ、別れを決意します。
- 何度も同じことを繰り返している
- 何度も指摘しているのも変わらない
- 口先だけの謝罪をするだけで、心から反省しているようにも、本気で変わろうとしているようにも思えない
このようなことに心当たりがある人は、それが理由で振られた可能性が高いです。
好きなのか分からなくなった
特に何かあったわけではないけど、本当に好きなのか分からなくなって別れる人もいます。
特に付き合いが長くなってくると、マンネリになり、知らず知らずのうちに気持ちが冷めることがあります。
そして、「好きなのか分からない」という感情が一度でも芽生えると、気持ちが冷めていることを自覚するため、自然と別れを考えるようになります。
「好きなのか分からない」という状態から「やっぱり好き」という風に気持ちが変わることは少ないんです。
嫌いになったわけでも、別れたくなるほど嫌なところがあったわけでもない場合でも、好きなのか分からなくなったら別れたいと思うようになります。
魅力を感じなくなった
恋人に魅力を感じなくなったときにも相手の気持ちは離れていきます。
- 「かわいい」「かっこいい」と思うことがなくなった
- ドキドキすることやときめくことがなくなった
- 異性として見れなくなった
- 興奮しなくなった
こんな風に感じると、まだ好きな気持ちがあったり、大切な人だという認識があったりしても、そんな状態で付き合い続けるのが嫌になります。
でも、「魅力を感じなくなった」とは言えません。
だから、嫌いになったわけじゃないと言ったのかもしれません。
一人になりたい、他に優先したいことがある
- まだ好きな気持ちはあるけど、一人になりたいと思うようになった
- 仕事や夢のことなど、他に優先したいことがある
このようなことも理由として考えられます。
ただ、この場合は理由もはっきりと伝えるはずです。
また、本当に好きだったら、一人になりたいと思うことはないはずです。
「一人になりたい」「仕事が忙しい」という理由で振られたのだとしたら、付き合っていることが負担になっていたのかもしれません。
将来を考えられない
付き合っていると、自然と将来を考えるようになると思います。
でも、そこで何か引っかかることがあれば、このまま一緒にいても意味がないと感じ、ケジメをつけようとします。
特に長く付き合ったカップルの場合は、これが理由で振られた可能性があります。
他に好きな人ができた
他に好きな人ができた可能性も否定できません。
この場合も、「好きな人ができた」とは言いにくいと思います。
恋人を裏切る形になり、責められても仕方のない理由です。
理由を聞いても教えてくれなかった場合は、これが理由で振られたのかもしれません。
前の恋人を忘れられない
前の恋人を忘れられない場合も、罪悪感があって正直には話しづらく、嫌いになったわけじゃないという人が多いです。
- 相手が前の恋人と別れてからそれほど時間が空かずに付き合い始めた
- 付き合ってすぐに振られた
このような場合は、まだ前の人のことを吹っ切れていなかった可能性があります。
「前の恋人のことを早く忘れたくて他の人と付き合ったけど、やっぱり忘れられなかった」
こんな状態だったのかもしれません。
「合わない」「無理」と思われた
交際期間が短かった場合、特に半年以下だった場合は、「この人とは合わない」「無理」と思われた可能性があります。
- どうしても受け入れられない言動があった
- 生理的に無理だと感じるところがあった
- 価値観が違いすぎると感じた
- 元々そんなに好きじゃなかった
このような場合は、すぐに別れを考えるようになります。
でも、その理由を正直に伝える人はいないと思います。
短期間で別れることになり、振られたときに「嫌いになったわけじゃない」と言われた場合は、こんな理由も考えられます。
「嫌いになったわけじゃない」と振られた場合も冷却期間が必要
「嫌いになったわけじゃない」と振られた場合も冷却期間が必要ですか?
こんな質問をいただくことがよくあります。
これは、【嫌いになったわけじゃない=まだ好きな気持ちがある】と考えているからだと思います。
「少しでも好きな気持ちがあるのであれば、冷却期間を置く必要はないんじゃないか」
そう考えるのは自然なことです。
でも実際は、すでに好きな気持ちがなくなっている可能性が高い状況です。
そのことを考えると、「嫌いになったわけじゃない」と振られた場合も冷却期間が必要です。
距離を置かないと本当に嫌われることがある
冷却期間が必要なのは、距離を置かないと本当に嫌われることがあるからです。
- 嫌なところがあって印象が悪くなっていること
- 好きなのか分からなくなっていること
- 魅力を感じなくなっていること
- 将来を考えられないこと
主にこのような理由が考える状況です。
別れたときには、すでにあなたへの気持ちも冷めていると思います。
そこですぐに行動を起こせば、あなたの未練が伝わり、警戒されます。
別れたあとも関係を持ち続けようとしていると、ウザいと思われることもあります。
別れることしか考えられなくなっている人の気持ちを変えようとすれば、反感を買うこともあります。
その結果、本当に嫌われてしまうことがあります。
復縁を望んでいるのなら、そうなることだけは避けないといけません。
距離を置くことで相手の気持ちが変わることがある
今は復縁する気がない人も、距離を置くことで気持ちが変わることがあります。
- 離れてみて大切さに気付く
- 好きな気持ちが残っていることに気付く
- 良いところもたくさんあったことを思い出す
- 寂しくなる
- 別れたあとも相手のことが気になる
このようなことがきっかけとなり、復縁したいと思うようになる人も少なくありません。
別れてから時間が経つと、あなたのことを嫌だと思う感情や警戒心もなくなっていきます。
距離を置くことで、以前のような関係に戻ることも可能になります。
冷却期間の長さは1~3か月が目安
冷却期間の長さは1~3か月を目安にしてください。
- 別れたあともこれまでと同じように相手から連絡が来る場合は1か月
- たまに連絡が来ることがある場合は2か月
- ほとんど連絡が来ない、避けられている、相手が素っ気ない、と言う場合は3か月
こんな感じで、状況によって冷却期間の長さも変わります。
相手に未練や迷いがあれば、別れたあとも繋がりを持ち続けようとします。その場合は冷却期間も短くて問題ありません。
でも、相手の気持ちが完全に冷めていれば、別れたあとの反応も悪いです。その場合は3か月くらい経たないと、友達として連絡を取ることも難しい状況です。
冷却期間中は自分からは連絡をしないこと
冷却期間中は、本当に嫌われてしまうのを避けるためにも、これ以上警戒されないようにするためにも、できるだけ関わりをなくすことが大事なポイントになります。
自分からは連絡をしないようにしてください。
ただ、相手から連絡が来る場合は、あなたと連絡を取りたい気持ちや繋がっていたい気持ちがある状態です。それにはちゃんと応じるようにしましょう。
最終的な冷却期間の長さは相手の反応を見て判断する
目安となる冷却期間が過ぎたら、一度連絡をしてみてください。
そのときの相手の反応を見て、そこで冷却期間を終わらせていいかどうかを判断します。
- ちゃんと返信が来て、以前のように接してくれているようなら、冷却期間を終わらせ、その後もやり取りを行う
- 返信は来たけど素っ気ない感じがしたら、その後は連絡をせずにさらに2週間~1か月くらい待つ
- 無視された場合や、少しやり取りができたけどまたすぐに返信が来なくなった場合は、さらに1~2か月くらい距離を置く
このように、相手の反応次第では冷却期間を延長したほうがいいこともあります。
相手の反応に違和感を覚えた場合や無視された場合は、復縁に向けての関係を作っていくためにはまだ時間が足りなかったということです。
焦らずにもう少し距離を置くようにしてください。
「嫌いになったわけじゃない」と振られた人が復縁するためのポイント
「嫌いになったわけじゃない」と振られた人が復縁するためには、相手が別れを選んだ本当の理由を考え、それをもとにあなた自身が「復縁したい」と思ってもらえる存在になることが重要です。
例えば、あなたに嫌なところがあって耐えられなくなった可能性があるのだとしたら、どんな言動が問題だったのかを理解する必要があります。
「復縁したい」と思ってもらうためには、同じ過ちは繰り返さないようにして、変化もアピールし、「別れてから変わった」という印象を与えないといけません。
あなたに魅力を感じなくなった可能性があることも考えると、「前より可愛くなった」「かっこよくなった」と思わせ、異性として意識させることも大事なポイントです。
そのためには、外見の自分磨きをするのが有効です。
長く付き合っていて、将来を考えられないと思われた可能性も否定できないのなら、どういう理由でそう思われたのか、相手は自分に何を望んでいたのか、ということを考えないといけません。
そして、相手が望んでいたことに応えられる人間にならないといけません。
このように、振られた理由を考えれば、相手の気持ちを取り戻すためのヒントが見つかるはずです。
改善すべき点があれば変わる努力をすることが大事
自分の言動に問題があったと感じているのなら、同じことを繰り返さないためにも、変わったことに気付いてもらうためにも、実際にあなた自身が変わることが大事です。
改善すべき点があれば変わる努力をするようにしてください。
冷却期間中に変わろうと意識しながら過ごせば、それだけでも変化が表れるはずです。そして、あなたのことをよく知っている元彼や元カノは、ほんの少しの変化でも気付いてくれるはずです。
「前とは違う」と思ってもらえたら、相手があなたを見る目も変わると思います。
少しでも魅力が増すような自分磨きをするのも有効
もう一度好きになってもらうためには、少しでも魅力が増すような自分磨きをするのも有効です。
「別れたから可愛くなった」「かっこよくなった」と思ってもらえたら、またあなたのことを異性として意識するようになると思います。
- 髪を短くしたり、伸ばしたり、パーマをかけたりして、イメチェンをしてみる
- ファッションに興味がなかった人やいつも同じような格好をしていた人は、オシャレをしたり、服の雰囲気を変えたりしてみる
- 相手の好みが分かっている人や、「もっとこうしたらいいのに」「こういうのも似合うと思う」と言われていた人は、それに近づけるようにしてみる
こういったことを意識すると、久しぶりに会ったときに相手を振り向かせることができるはずです。
友達関係を続けることを意識する
冷却期間後、まずは友達に戻ることを目指します。
【友達として連絡を取り合う→会えそうなら食事に誘う→会う】という流れで進めていきます。
そしてそんな関係になれたら、しばらくは友達関係を続けることを意識するようにしてください。
特別なことはしなくても、友達として繋がりを持っていれば相手に復縁を意識させることができるからです。
- 付き合っていた頃のように、あなたと連絡を取ることや会うことが当たり前になる
- 友達関係を続けていれば、楽しさや懐かしさ、安心感、居心地のよさなどを感じる
- 一緒に過ごしていれば自然と変化が伝わる
- 会っていれば自分磨きをした成果に気付いてもらえて、異性として見てもらえるようになる
- 一緒にいる時間が増えれば増えるほど「復縁したい」と思ってもらえるようになる
このように、友達関係を続けることには大きなメリットがあります。
基本的には、そんな関係を続けているだけで復縁はできます。
復縁に失敗する人は、好きになってもらおうと余計なことをしたり、焦って復縁話を持ち出したりしている人がほとんどです。
友達関係を続けていれば、相手の反応が変わり、手応えを感じるようになると思います。
そのタイミングで想いを伝えれば、復縁を成功させることができるはずです。
まとめ
「嫌いになったわけじゃない」と振られた場合は、その言葉のとおり、決してあなたのことを嫌いになったわけではないと思います。
でも、別れたいと思っていることに変わりはありません。
そう思うようになったのには様々な理由が考えられますが、あなたへの気持ちは冷めていると思います。
一度でも復縁を断られたのなら、冷却期間が必要です。
もし相手に好きな気持ちが残っていれば、別れたあとも連絡をしてきたり、会おうとしてきたり、何かしらのサインを出すと思います。気持ちが固まれば、相手のほうから復縁を申し込んでくるはずです。
とりあえず冷却期間を置き、相手からアクションがあればそれに応じるようにすればいいと思います。
何もなければ、冷却期間後にあなたから連絡をして、友達に戻ることを目指してください。